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2009年4月23日 (木)

薄っぺらなプライドと翻訳バイト

ここ3日ほど、父に頼まれて翻訳のバイトをしていました。

訳文は父の私的使用のためなので、気楽なものです。

これを頼まれた直後に、本物の仕事(出版翻訳)が決まったので、

このバイトは正直面倒でした。

でも父には、結婚前はもちろん、結婚後も(^^;)

いろいろとサポートしてもらっているので断るわけにもいかず、

集中してやって、昨日終わらせたところです。

 

このバイトで思い出したことがあります。

短大の英語科で勉強していたころ、父に翻訳を頼まれました。

それはTIMEのような雑誌のほんの数ページで、

父の故郷についての記事でした。

父は特別に故郷への思い入れが強いのでその記事を読みたいのは

私にはよく分かりました。

 

だけど、当時の私には英文雑誌なんて「難しい英文」のナンバーワンです。

記事内容が何であれ、英文記事に対して条件反射的に

「無理!」と思って、受け付けませんでした。

理解できるかどうかも怪しいのに、翻訳なんてとんでもない!

なので、父に頼まれてすぐに「え〜、やだ!」と言ってしまいました。

 

でも両親から見たら、私は家族でいちばん英語が分かるはずですし、

当時は短大だけでなく英会話スクールにも通って英語を学んでいました。

これくらいの頼み事、やってくれてもいいのにと両親は思ったようです。

しばらく親と私は押し問答しましたが、頑固に拒み続ける私に母は怒り出し、

「せっかく英語を勉強しているのに! だれのおかげで勉強できると思ってるの!」

みたいなことを言ったと思います、たぶん。

 

私は、ごもっとも、と思いました。

でもやっぱりやりたくなくて、その理由は分かっていました。

英文が難しいと思う以上に、

「自分の英語力が試されている」と思い込んでいたのです。

 

私の通っていた短大は英語教育には定評があり、

私は学内では落ちこぼれでしたが

学外では学校名のおかげで「英語ができる」と思えました。

今思えば滑稽ですけど。

 

そういうわけで、薄っぺらですけれど一応プライドを持っていましたので、

親に翻訳してと言われたとき、英語力を試されているように思ったのです。

これでロクな翻訳ができなければ、呆れられるかもしれないし、

何より自分のプライドが傷つきます。

それが怖くて、「翻訳なんて、イヤや!」と言いました。

 

そんな自分の気持ちを親に言うこともなくただ「いや」を連発していたので、

母が怒ったのも当然ですよね。

 

 

 

 

それからもう20年くらいたちました。

今なら、あの記事を少しはマシに訳せたかもしれないな〜。

 

今回父に頼まれたバイトでこんな「翻訳事件」を思い出したので、

バイトはちょっと面倒でしたけれど頑張りました^^

 

さて、今日からいよいよ、ホントの仕事(出版翻訳♪)やるぞー!

 

 

 

 




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翻訳」カテゴリの記事

コメント

TITLE: こんにちは。
SECRET: 0
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なんか、良いお話ですね。お父様も今回手伝ってもらって、お喜びだったでしょうね。

若い頃って、妙なプライドみたいなものが、私もあったような気がします。

ところで。遅くなりましたが、まままりもさん、出版翻訳のお仕事、おめでとうございます!!!!
応援していた一人して、ほんっとーに嬉しいです♪よかったですね。長丁場になるでしょうから、体にも気をつけて、がんばってください。

TITLE: すみません!
SECRET: 0
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今書いたコメント、「一人して」→「一人として」の間違いです。同じ翻訳に携わる者として、はずかしい…!

TITLE: Re:すみません!(04/23)
SECRET: 0
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ミントさん

父がまだあの記事を持っていたら翻訳したいと思うのですが、もうとっくにないだろうなぁ。

翻訳出版のこと、ありがとうございます。
ワクワクしながら作業を始めたのですが
だんだん地に足がついてきて、締切が気になるのはもちろん、やっぱり翻訳って難しいなあと実感しています。
でもせっかくのチャンス!がんばりまーす^^

PS。私もブログやコメントを書くとき、よくトンチンカンな言い回しになります。翻訳やってます、と言ってる以上、気づくとすごーく恥ずかしいのですが、気楽にブログを続けていきたいのであまり気にしないようにしています(って言い訳!)

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