« 学校が違うのに一途な二人……ハハ、コマル(~_~;) | トップページ | ご訪問くださる皆様、1週間ぶりにこんにちは。 »

2011年9月17日 (土)

『翻訳とは何か』……読書備忘録

先日亡くなられた翻訳の巨匠、

山岡洋一さんの『翻訳とは何か 職業としての選択』を読みました。

 

 

翻訳の歴史など難しいところは飛ばし読み、

翻訳の技術や市場や翻訳者への道、などの章は

とても興味深く読みました。

 

最近はだいぶマシになったのですが、少し前までは、

辞書や文法ルールの「呪縛」(とあえて言いますが)がすごかったです。

意味を汲んで訳文を作っているつもりでも、

「辞書にはこう書いてあったのに、こんな訳語でいいのか」とか、

「構文的にはこうだから、やはりその順で訳すべき?」

という迷いが結構ありました。

 

でもこのご著書を拝読して、私の場合は

原文の一語一語を忠実に訳すのではなく、

全体の意味が確実に取れるように訳すことに目的をおいている、

ということがはっきりと確認でき、

だからこそ辞書や構文ルールからに縛られていてはダメだということに、

心から納得できました。というか、それを

ハッキリとこの本が言ってくれて、ほっとしました。

もちろそういう基本知識を無視していいというわけではなく、

そういうことをベースに、意味を咀嚼して

読者に同じイメージを持ってもらえるように作文する、ということです。

 

 

翻訳学習時代、自分では意訳のつもりで訳して提出したら

誤訳です、と返却されたことを思い出しました。

「意訳」「こなれた訳」と、「勘違い」「誤訳」は表裏一体のような気がします。

見慣れた構文でも甘く見ないようにしないといけませんね。

 

それからもう一つ、私の日ごろの反省として

時間の使い方が下手、集中力が長く続かないということが

あるのですが、その点もこの本は味方になってくれました。

そもそも、生活の場である自宅で、仕事をするのには無理があるのだ、と。

生活の基盤の場である以上、とにかくいろんな邪魔が入って当たり前。

ちょっと引用します。あまりにドンピシャで嬉しくなったcoldsweats01

 

ところが自宅は生活の場として作られていて、仕事に没頭するには適していないのが通常である。おなかをすかせた子供、甘えたい子供がやってくる。犬は吠えるし、烏も騒ぐ。テレビはうるさいし、子供たちのはしゃぐ声すらうるさく感じる。雨が降れば洗濯物が気になるし、布団も取り込まなければならない。仕事に集中し没頭しようとすると、四六時中邪魔が入るように感じる(P234)

 

こういうところを読んで、集中力が長く続かないのは

自分の怠け癖だけのせいじゃないんだ、と

(ホッとしてもいけないのでしょうが)少しホッとしましたcoldsweats01

でも、このままじゃ困るし、やっぱりちゃんとやらなきゃね。

集中しにくい環境にある、という外部要因がはっきりと記されていて

なんか気が楽になったら、あらためてやる気がわいてきました。

子どもたちが学校に行っている間の時間は、

もっと気合入れなきゃ!

 

« 学校が違うのに一途な二人……ハハ、コマル(~_~;) | トップページ | ご訪問くださる皆様、1週間ぶりにこんにちは。 »

翻訳」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。お久しぶりです。ちょいちょいブログ、拝見してました。私の方は全く更新してませんが(>_<)最近はフェイスブックやらmixiやら、手軽な方に流れてしまってます(^_^;)さて、家で仕事することの不便さ・・よくわかります。私も家で原稿を書くので、よく邪魔が入ります。最近は、現実逃避も含めて、スタバで仕事することがあります。ちょー捗りますよ~!

わーいaloha520さん、お久しぶりです!!
原稿書きをスタバで!かっこいぃ~♪
実はこのコメントをいただいて
私もモバイルPC買って外で仕事する気に
かなりなっています。
前から、そういう形で仕事したいとはずっと思ってたんだけど
PC買ったりネット契約を新しくしたりとかいうのが
面倒で、憧れで終わっていました。
まぁ先立つものの心配もあるので
すぐに実現できるかどうかわからないけど、
さっそく今日、帰省中のダンナと電気屋さんに行ってきます♪

はじめてコメントします。
コメントは初めてですが、
ずっと楽しくブログ拝読しておりました

在宅でビジネス翻訳の仕事をしてます。
3年生の男の子と1年生の女の子がおりまして、
ここしばらく子育て煮詰まっていました。
先日「子どもを上手に叱っていますか」を読ませて頂きました。
まさに「目からうろこ」とはこのことでしょうか。
今までのやり方が全くもって無駄であり、悪い影響しか与えなことを発見、
ここ数日アドバイスに従って頑張っております。
もちろん、色々試行錯誤はありますが、
子どもとの喧嘩、私の怒鳴り声が格段にへりました。
内容も素晴らしいのですが、翻訳も本当に素晴らしかったです。
とにかく読みやすかったですし、すっと心に入り込む言葉の数々で
感動しました。
特に「失敗は学びの一部」この言葉には目頭が熱くなりました。
本当に素晴らしい本ありがとうございました。

花音さま

はじめまして。
いつもご訪問くださっているとのこと、ありがとうございます。
そして拙訳書を読んでくださり、少しはお役にたてましたようで
本当にうれしいです。
コメントを読んで、なんかじ~んとしました。
ありがとうございました。
とても大きな励ましをいただきました。
これからもがんばります。
どうぞよろしくお願いします。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 学校が違うのに一途な二人……ハハ、コマル(~_~;) | トップページ | ご訪問くださる皆様、1週間ぶりにこんにちは。 »

2015年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ